過去ログ - 【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語
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名無しNIPPER
[saga]
2019/01/23(水) 23:51:05.32 ID:T/FSPOU10
「まぁ、一番確実なのは俺が見ることだよな」
パイロットスーツを着て、コックピットに入る。ノアのターミナルユニットを増設したので、ハロが予め起動してくれていた。
「もし罠だったら、ハロがすぐ航路を戻して逃げるからね」
「そうしてくれ。…リヒト、バルキリア。行きます」
カタパルトで加速し、バルキリアがノアから射出される。戦闘ではない、救助のために。
「…お前だって、殺すために生まれたわけじゃないだろ」
ARMが、兵器が全て殺すために作られているとは限らない。それを主軸に置いてはいるだろうが、違う使い方だって出来るはずだ。
前回だって、護るために結果的に命を奪っただけだ。もっと技術があれば、エンジンや武器だけ壊すことも出来た。
思考を頭を振って戻し、操縦に意識を集中させる。翼が開き、スラスターが火を噴く。
翼を模した大型スラスターの推力は素晴らしく、戦乙女は宙賊船に短い時間で到着した。
「…酷いな。右舷は殆ど吹き飛んでる。…沈んでないのが不思議なくらいだ」
まだ信号が出ているということは、電子機器は生きていることを示している。通信は繋がるだろう。
「生存者の方たち、聞こえますか?救難信号を受け、救助に来ました。艦は近くにいます。応答を」
数秒待つと、ノイズ混じりの音声が聞こえてきた。
「あ…ありがとう…。もう駄目かと思ったぜ…」
「生存者は何名ですか?」
リヒトの質問に、宙賊は答えない。それが答えだった。
「…分かりました。では、外に出てください。中にいるままだと危ない」
「ああ…」
ぽっかりと空いた穴から出てきたのは、ダクトテープでノーマルスーツの補修を施した、小さな子供だった。
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