過去ログ - 【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語
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152:名無しNIPPER[saga]
2019/01/24(木) 00:32:08.39 ID:grERcTEw0
「…君は生きたい?」

どうせ自分は、と諦めている子供に問う。本心が知りたい。

「…生きられるなら生きたいさ。だから、壊れかけた機械を弄ってまで助けを呼んだんだ」

「でも、無理だろ…。宙賊は処刑されるのが常識だ。生きるなんて未来は無い」

「…バレなきゃいいんだよ」

「へ?」

素っ頓狂な声を上げる子供。こんなこと言われたら誰だってそうするだろう。自分だってそうする。

「君は情報を吐いて衰弱死したことにすればいい。君が今どうなっているか、外の人には分からないんだから」

「お、おいおいおい!そりゃ嬉しいけど…。もしバレたらどうするんだよ!?」

その時はその時だ。というより、子供一人がどうなろうと、知ったことじゃないだろう。それだけ、どこも人で溢れかえっているのだから。

「嬉しいならそうしよう。決定」

パン。

軽く手を叩いて、席を立つ。Sサイズの服で大丈夫なのか。もっと小さい服を用意した方が良さそうだ。

あまりに好き勝手する大人を見て、呆然とする子供だった。


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