過去ログ - 【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語
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32:名無しNIPPER[saga]
2019/01/22(火) 00:51:15.10 ID:j34j2Df50
「…つぅ…!」

不意に、アグルが頭を押さえた。酷く痛むのか、呻き声が聞こえる。

「ど、どうしました!?」

慌てて声を掛けるリヒト。それに、焦ったような声色でアグルは返答する。

「い…急いで航路を変更しろ…!このままじゃ、俺たちはヤバい!!」

「えっ…ハロ!!!」

アウェイカーだと、彼は言った。ならば、それは出鱈目ではない。

ハロを呼び出すと、分かっていたのかすぐに返事が返ってくる。

「光学カメラ、高感度レーダーで確認したけど、艦影は無いよ。でも」

「でも、何だよ!?」

「艦船やアームの残骸が漂流してる。これは…セイリュウ級、そしてTA-85!!」

読み上げられたのは、警備している艦隊の中で最もポピュラーなものだ。それが漂流しているということは、つまり。

「…っ!残骸の漂流方向から交戦宙域は割り出せるか!?ちょっとやそっとじゃ、こんなことは起きないぞ!」

警備しているだけあって、その数は多い。それを打ち破るには、相応の戦力を準備する必要があるのだ。

「…カメラが捉えた!そっちに回すね!」

「…ウッソだろ…!この数…!?」

映し出されたのは、宙賊の大艦隊。見て分かるだけでも、デトロイト――レイノルズ・インダストリ社が生産する戦闘型軽巡洋艦――が四隻と、マーリン――ホーリーアーク社の名艦で高速艦――が二隻。

対するこちらは、輸送船一隻と重巡洋艦『ガートルード』一隻のみ。機動力でも、マーリンに劣る。

「逃げるとしたら何処に行く…!?月か…大回りして火星か…?それか、援軍が来るまでここで持ち堪えるか…!?」

決断を下さねば、ここで死ぬ。大任が、青年の肩に重くのしかかった。


1:月に向かって撤退。コンマ判定へ。
2:火星への進行を継続。コンマ判定へ。
3:他の警備艦隊へ連絡し、交戦。戦闘へ。
4:その他。自由安価。

↓2


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