過去ログ - 【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語
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36:名無しNIPPER[saga]
2019/01/22(火) 01:07:43.73 ID:j34j2Df50
生きるか死ぬか。どちらを取るとしたら、誰もが取るのは『生きる』という選択肢だろう。

「死ぬより、怒られる方がマシだ!本艦を急速回頭!月に撤退する!」

「オッケー!味方にもそう通達するね!」

「…アグルさん、頼みがあります。…あれ?」

無理を承知で頼もうとしたが、既にアグルの姿は無かった。代わりに、キュウビは発進準備を終えてスタンバイ状態に入っていた。

『分かってる。マーリンを沈黙させてくりゃいいんだろ?』

「…すみません」

この中で最も機動性に優れるのはキュウビだ。迎撃して、こちらまで帰ってくることは造作もない。無被弾の状況であれば、だが。

「ハロ、キュウビを発進してくれ」

「まっかせて!」

瞬時に、けたたましいアラート音が鳴る。リヒトは急いでブリッジに戻り、火器を起動させた。

「アグル、メア。キュウビ、発進する!」

カタパルトで加速した獣が、宇宙(そら)に放たれる。揺れ動く尻尾が、銃口が捉えたのは、古の賢者。

幻獣が首を喰い千切るか、賢者が獣を捕らえるか。交わる光だけが、結末を物語る。




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