過去ログ - 【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語
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56:名無しNIPPER[saga]
2019/01/22(火) 17:00:23.87 ID:dw0sjwyM0
「がぁ!?」

「きゃうん!」

ライフルが船体を直撃し、爆発する。すぐ傍にいたザムが一機巻き込まれ、胸部が抉れたまま外に投げ出された。

「…っ!クソォォォォ!!!」

火器管制を一部だけハロから奪い取り、全ての機銃で射撃を行う。

次の弾幕は回避出来ず、一機は撃墜した。だが、別方向から発射されたミサイルが、左舷後方のスラスターに直撃。

被弾で短時間バリアが解除された、その一瞬を狙った攻撃。これには、どうすることも出来なかった。

航行速度が落ちたのを見たヴェンデッタは徐に対艦ライフルを構え、射撃。

弾丸はガートルードのブリッジを撃ち抜き、艦橋が数秒遅れて吹き飛んだ。

「あ…あぁ…」

護ってくれる盾は無くなった。次は、自分の番だ。

絶望的な状況。その中で、リヒトの心を怒りが支配する。

「…なぁハロ。もう一機、ARMが載ってたよな」

「え…?ある…けど…。でも、それは依頼された…!」

「全部ゴミになるよりはマシだろが!!!俺がやる!!」

可能性があるなら、それに懸ける。こんなところで死ぬわけにはいかないのだ。

「待って!リヒト!!!」

ハロの制止も虚しく、青年はハンガーへと急いだ。


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