過去ログ - 【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語
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75:名無しNIPPER[saga]
2019/01/22(火) 18:52:21.53 ID:dw0sjwyM0
「『冷静に考えたら無理ゲーだったよね。サーセン』…だって」

「…どういうこと?」

ただ謝罪されただけでは、意味が分からない。態度も妙に軽い。人が沢山死んだのに、謝るだけなのか?というか、謝る態度なのか?疑問が尽きない。

「あー…。とりあえず、生きてるクルー全員に慰謝料と休暇を進呈するんだって」

「金…か…」

何かあったらすぐ金だ。それが解決には一番手っ取り早いのだろうが、命は帰ってこない。

「それと、火星宙域全体に規制が入るみたい。宙賊を殲滅するんじゃないかな?」

「そうか…。…で、あのアームはどうなるんだ?」

「元々、火星の倉庫に捨てる予定だったらしいの。だから、今回は所有権をノアに譲渡する…とか何とか」

あれほどの狂性能機を譲渡する。その行為にどんな意図があるかは分からないが、きな臭い何かは感じられた。

助けられた側が言うのも何だが、それだけ、怪しい何かが隠されているのだ。あくまで、予感の範疇だが。

「じゃあ、貰っておくか」

「そうしましょ。ハロたちを救ってくれた機体だし、タダだから置いてて損はないよ」

「…だな」

伝えることは無くなったのか、ハロは暇そうに寝転がっている。暇なら寝てればいいのに。

「…休暇…ね…。することなんてあるか?」

当分の目標が無くなり、途方に暮れるリヒトだった。


↓2 何をするか。どこに行くか。自由にどうぞ。行動によって時間経過が変動します。


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