過去ログ - 【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語
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860:名無しNIPPER[saga]
2019/02/23(土) 02:31:38.73 ID:Te0wU9Hy0
「カルティエさんの印象、クロエはどう思ってるんだ?」

率直な質問を投げつけてみる。クロエは特に声を荒らげるわけでも、表情を変えるわけでもなく、淡々と返答を始めた。

「別に。あのままの状態だと、この船には死んでも乗せたくないってだけね」

「嫌いなのか?」

「…分かるのよ。私も酷い環境を生きてきたから。性根が腐ってる人とかは、感覚でね」

水星コロニーは、太陽に近い関係で居住環境が非常に悪い。

水星や小惑星の陰に隠れている時はまだしも、露出した時は蒸し風呂のようになる。と彼女は言っていた。

採掘用の設備もあるにはあるが、毎年二割の労働者が屋外作業中に焼死するらしい。

「あの人は…一度痛い目を見ない限り、同じことを繰り返す人ね。そういう人はすぐ死ぬし、信用ならないの」

「今の状況は痛い目ではない…ってことか?」

「さあ?それは彼女次第ね。今回のことをどう受け止めるか、私には分からないわ」

クアァ。

クロエは大きく欠伸をして、苺をパクリ、と口に入れた。


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