過去ログ - 【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語
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893:名無しNIPPER[saga]
2019/02/23(土) 16:28:02.87 ID:sxGwo9AT0
「宙賊が月周辺コロニーに多数出没…使用機体はヴェンデッタ系列が殆ど…」

国際警備機関の公式サイトで、宙賊関係の情報を精査する。何かあっては一大事。重要な情報は予め仕入れておかねば。

「仕事熱心ねぇ。せっかく地球に来たっていうのに」

「こういう情報に目を通しておくのが、長生きのコツだから。たぶん」

「ふぅん…。よく分からないけど、大変なのね」

他人事のように――実際他人事――そう言い、クレープに齧り付くロリ。結構美味そうじゃねぇか…。

彼女の視線の先には、繁盛している花屋があった。

「あ…。ちょっと買い物してくる」

「行ってらっしゃーい」

花屋の中に入ると、華やかな香りが鼻腔をくすぐった。中々こういった店には行かないから新鮮だ。

「…綺麗な花の方が良いのかな…。いや、素人が選ぶよりも、店員のオススメの方がいいか。すみません」

店員を呼び、オススメを見繕ってもらう。多少値は張ったが、自分でも満足するほどの花束を買えた。

「あら、誰かにプレゼント?…ま、まさかあたしに…?あわわ…」

「入院してる妹にお土産をってね。手術祝いでもあるんだ」

「あ、そう、なのね…。あたしじゃない…のね…」

はぁ、と大きな溜め息を吐くロリ。そんな露骨に不機嫌にならなくても。

「…じゃあ買ってくるよ。だから、そんな顔やめてくれない?」

「ふんっ。…ありがと」

「はいはい」

何となくだが、彼女の扱いが分かった気がした。


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