過去ログ - 【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語
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901:名無しNIPPER[saga]
2019/02/23(土) 17:09:54.52 ID:sxGwo9AT0
『セレーネー』に戻ったリヒトは、一目散に病院へ向かった。

息を荒らげながら、戸を開ける。そこには、いつものようにリーゼがいた。

「仕事、お疲れ様」

ぬいぐるみを抱き締め、言葉を投げ掛けるリーゼ。表情は変わってないが、足がパタパタ、と動いていた。

「これ、地球の土産なんだ。手術が決まったって聞いて、買ってきた」

花束を花瓶に差し、リーゼの隣の小さな机に乗せる。無菌室より外にあるが、手を伸ばせば届きそうなほど近くにある。

「ありがとう」

「いいよ。家族なんだから、これくらい」

「…ありがとう…」

ぬいぐるみに顔を埋めるリーゼ。声が震えていた。

顔を上げてもう一度、リーゼは同じ言葉を紡ぐ。

「ありがとう…!」

初めて、リーゼは笑顔を見せた。涙混じりだったが、その笑顔は何よりも眩しく、可憐だった。


↓3までで言いたいこと、聞きたいことがあれば。何かしてもOK。


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