過去ログ - 【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語
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907:名無しNIPPER[saga]
2019/02/23(土) 17:40:48.57 ID:sxGwo9AT0
話は『退院後に何をするか』に変わり、ああでもないこうでもないと議論を続ける。

リーゼは『リヒトがいるならどこにでも行く』と言い、リヒトは『リーゼを危険な目に遭わせられない』と譲らない。

だが、内心ではリヒトは解っていた。こういう時のリーゼを説き伏せることは不可能だと。

こういう時は、こちらから提案するのが一番だと。

「…じゃあ、退院したらノアに乗る?そうしたら、ずっと一緒だ」

「いいの?さっきはあんなに口うるさかったのに」

ぐぅ、とリヒトは言葉に詰まる。それを見て、リーゼは身体を起こした。

「…お兄ちゃんがいいって言うなら、そうしたい」

その言葉を聞いて、リヒトはふと思った。

リーゼが『こういうことをしたい』と明確な意志を伝えてきたのは、これが初めてなのではないか、と。

元よりその気は無いが、これで断ったりでもしたら家族会議待ったなしである。

「勿論良いさ。元気になったら、一緒に外の世界を見て回ろうな」

「うん…!」

自由に動ける未来を、共に進める未来を想像し、リーゼは小さく笑った。

彼女の人生は、新しく始まろうとしていた。


ノア修理完了まで残り 二週間

↓2 自由安価。


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