過去ログ - 須賀京太郎は静かに暮らしたい 菫「第2章だ」【咲-Saki-安価】
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947: ◆Rcg5z0T7ZfzG[saga]
2019/03/12(火) 01:38:37.67 ID:9Pr37mWu0

―廊下―


京太郎「……」 モグモグ


京太郎はおにぎりを頬張りながら、廊下で一人思索に耽っていた


京太郎(この須賀京太郎が、まさか「1巡前」の自分の精神が分裂した後の人格の1つに過ぎなかったとは……)

アナザー京『記憶を取り戻した後でも、イマイチ実感が湧かねえか、相棒』

京太郎(ああ……俺にとってはこの「1巡後」の世界で起こったことが全てだったからね……)

京太郎(想像さえもしなかった自分のルーツを唐突に突き付けられるというのは不思議な気分だ……)

京太郎(それに、「1巡前」は「強大な悪」たるこの俺はずっとアナザーワン…いや、「強靭な良心」と言った方がいいのか?とにかく、お前に抑えつけられていたからね……)

アナザー京『呼び名は今まで通りでいいぜ。おれも「相棒」と呼び続けるからな』

京太郎(そうか。分かった)

京太郎(記憶も体験も確かに自分のものではあるのだが、それを経験したのは表に出ていたアナザーワンだし……)

アナザー京『ま、そうだな……』

アナザー京『おれの方は、引っかかっていたものが全て解決して晴れ晴れしい気分だがな。相棒が実感を得られないのは仕方ねえさ』

京太郎(そうだね……だが、宇宙が1巡して、全ての他人の記憶も経験もリセットされ、この須賀京太郎の精神が分裂したというのも何かの巡り合わせだ……)

京太郎(俺は、今までと変わらず「平穏な生活」を目指してひっそりと生きていくよ)

アナザー京『それでいいんじゃねえか』

アナザー京『とりあえず、運命的な再会を果たした照さんともっかい結婚することを目指していこーぜ』

京太郎(話を聞いていたのか?)


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