過去ログ - 【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語Part2
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221:名無しNIPPER[saga]
2019/03/11(月) 23:26:03.04 ID:Out2kc5T0
給料がそれなりに入るなら、とリヒトは色々なお土産を買うことを考えた。無論、すぐに入金されるわけが無いのでポケットマネーだが。

男一人で買い物するのは如何と思い、子供組に声を掛けようとしたのだが、シャイア、ガンビットたちが遊びに連れていっていたらしく、どこにもいなかった。

そんなリヒトの行動を知ったクロエとハロが、リヒトをおちょくりに来る。仲が悪い癖に何故か、こういう時だけ、二人の連携が取れている。

「残念だったわね。お子様がいなくて」

「何かお菓子とか買ってあげようと思ったんだけどなぁ…。前の戦闘で頑張ってくれたし」

「もっとこう…デリカシーとか無いのかなぁ?お菓子で済ませるのはアレだよ、リヒト」

「…じゃあ、アクセサリー?」

「私に振らないでよ…」

ああでもないこうでもない、と議論を交わし、リヒトは溜め息を吐く。こんなことをしても、何かが変わったりはしない。

気心の知れた仲である二人ならば、とリヒトは相談を持ち掛けた。

「…というわけで、買い物に付き合ってくれないかな?」

「ハロは身体無いし」

「私は整備するかもしれないし」

「俺の奢りだ…と言ったら?」

リヒトは奥の手――財布は犠牲になる――を使う。二人は考える素振りを見せ、頷いた。

「奢りなら、有難く同行させてもらうわ」

「カメラモード起動しておいてよ〜。街並みを見る機会なんて、滅多に無いから…」

「現金な奴め…」

「…嫌いだったら、一緒に街に出ることすらしないわよ」

「………」

「…何でもないわ。今の言葉は忘れなさい」

「はい」

一行は、軽くおめかしをして街に出た。


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