過去ログ - 【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語Part2
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299:名無しNIPPER[saga]
2019/03/15(金) 01:50:41.22 ID:ZByRjN2/0
病院を発ち、レストランで要望通り、デミグラスソースがたっぷりかかったハンバーグを食べさせる。

少し懐が軽くなったが、笑顔を見られたことに比べれば安いものだ。

ノアが停泊している『アリアンロッド国際宇宙港』行きのリニアトレインに乗る。

アリアンロッド国際宇宙港は『セレーネー』の低軌道ステーションに併設された大規模な港で、地球外で行われる殆どの物流は、此処を拠点としている。

「『セレーネー』…実際はこう見えるのね」

パタパタ、と足をばたつかせながら、窓の外を見るリーゼ。楽しそうで何よりだ。

「リーゼ、ちゃんと歩いたり出来るんだね」

「うん。リハビリ、頑張ったから」

何年も。それこそ、自我が芽生えてからずっと無菌室にいることを余儀なくされていたリーゼ。

彼女が、たった一ヵ月で他の人とそう変わらないくらいには動ける事実。それが、少しだけ怖かった。

それだけ頑張ったのだろうが、それが可能なのか。リヒトの知識量では判別出来ない。

そんなリヒトの思考など露知らず。眼に見えるもの全てが初体験となるリーゼは、忙しなくトレイン内を歩き回っていた。


クルー募集イベントまで残り 一週間
ノア強化イベントまで残り 二週間

↓2 自由安価。


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