過去ログ - 男「僕の生徒は亜人だらけ」サレム「例え5回目だとしても私は諦めない」
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95:人外好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2019/05/19(日) 16:09:30.08 ID:r/MeoRRi0
男「ちょっと聞きたいんだけどさ。君たちのクラスメートの人間の男の子がいるでしょ」

リバーシー「なんだか病気でお休みしているみたいで、心配です」

男「変わったところとかなかった?」

アビー「? ………はっ、実は彼は変態さんだったのでぇすか?」

男「いや、変わったところってそういうところじゃなくて。最近様子が変だったりとかは」

リバーシー「うーん、体調が悪いというわけではなさそうしたしで」

おかしいところはない。ということは何かトラブルを起こした、もしくは巻き込まれたというわけではないのかな。

通り魔的犯行の線が強い。もしかしたら被害者になったのは僕だったのかもしれない。

その危険性はこれからも続くわけだけれど。

アビー「オネェ様ぁ?」

男「! そっかおかしなところはなかったかぁ」

リバーシー「なにかあったのですか? 大変な病気とか………」

男(病気だったらよかったんだけどね)

二人の顔が曇る。クラスメートが病気といえば連想されるものは死。

ただ、病気は過程だ。まだ死んではいない。

だったら

男「うん………。詳しくは話せないけれど重い病気になってしまったんだ」

アビー「! そそ、そんなぁ!!!!」ガシッ ググッ

大声に竦んだ体を軽々と持ち上げられる。なんて力。小柄だけど男の僕をこうなんでもないように抱え上げるとは。

掴む手に込められた力は強く、アビーちゃんの動揺が伝わってくる。

アビー「それは大変です今すぐお見舞いにいかないときっとベッドの上で寂しい思いをしていると思うのでぇすだからアビーは友達で友達だから友達として」グイングインッ

大きく前後に揺さぶられる。両眼には涙を湛え、大きな瞳から今にも零れ落ちそうになっている。その姿に心を痛めそうになる。

いい気分にはならないだろう。僕がやったことは彼女たちにとっては悪いことかもしれない。

男「駄目なんだ」

それでも最悪に至らないようにするためなら、進むしかない。

アビー「なぜですかぁ!?」

男「まだ良くわかってない病気なんだ。感染症とも言われている。だから会わせるわけにはいかない」

男「………もしかすると、もう帰ってこないか、も゛っ」ドサッ

アビーちゃんの手から力が抜ける。支えるものがなくなり落下した僕は受け身をとれず、地面に強かに尻を打ち付けた。

アビー「そんなの、そんなのは嘘でぇす!! アビーは信じませぇん!!」

体が大きいとはいえまだ少女。受け止めるには重すぎたのだろう。アビーは頭部を抱え込んで直した花壇を破壊しながら逃げ出した。

リバーシー「すで夫丈大、らかすましかとんなが私はービア、のあ」

リバーシー「すまし礼失も私………のそ。すまいざごうとがりあてれくてえ教」ペコッ

リバーシーちゃんが何を言ったかはわからない。だけどその表情は当然ながら笑顔ではない。

得られた情報はおそらく通り魔的犯行だということ

わかったことはその情報を手に入れるために僕は二人の少女を傷つけたということ。

………達成感は皆無だ。


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