過去ログ - 千歌「ポケットモンスターAqours!」
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2: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/04/28(日) 12:24:13.02 ID:WoQi+oWD0


■Chapter001 『旅のはじまり』





 「千歌ちゃーん!!」


外からチカを呼ぶ声がする。

私は窓を開け放って、半身を乗り出しながら、屋外に向かって返事をする。


千歌「曜ちゃーん! おはよー!!」

曜「おはよー!! 準備できたー?」

千歌「うん! 今行くね!」


そう言って、チカは室内に翻して、昨日お母さんが用意してくれた、リュックを乱暴に引っ手繰り、曜ちゃんの元へと向かう。

チカが自宅の階段を滑るように駆け下りると、一階で姉たちがなにやら雑談をしていた。


美渡「ついに、今日か……」

志満「もう、美渡ちゃん。心配しすぎよ……もう千歌ちゃんも16歳なのよ?」

美渡「って言ってもあの千歌だよ?」

千歌「どのチカなのさ!」


不届きな姉の言葉に不満気に抗議の声をあげる


美渡「この千歌でしょ」

千歌「むー!! 志満姉の言うとおり、もう私16歳なんだよ!」

美渡「いやー……まだ、こんなちんちくりんのガキじゃん」

千歌「うっさいな! お母さんからも許可貰ってるんだからね!」

志満「二人とも、こんな日にケンカしないの」


顔を合わせるや否や、ケンカが勃発する下の姉妹二人を長女の志満姉が嗜める。


志満「それに、しいたけもいるから」

美渡「……ま、千歌よりは頼りになるか」

千歌「みーとーねーぇー?」


私はますます顔を顰めながら、美渡姉を睨み付けた。


美渡「……ま、せいぜい頑張れよー」


手をひらひら振りながら私の視線から逃げるように美渡姉は家の奥の方に歩いていってしまう。


千歌「むぅ……失礼しちゃうな」

志満「ふふ、美渡ちゃんもあれで千歌ちゃんが心配なのよ」

千歌「そうなのかなぁ……」

志満「それより、曜ちゃん。待ってるんでしょ?」

千歌「あ、そうだった!」




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