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過去ログ - 【安価】オルランドゥ大武術会3【コンマ】

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891: ◆Try7rHwMFw[saga]
2019/06/23(日) 22:56:48.46 ID:wJLsh/rlO
そこに現れたのは、黒い翼の翼人だった。ユングヴィの司教を示す服を着ている。……兵士じゃない？
斬りかかろうとした兵士に、苦笑しながらその男は両手を挙げる。

「失礼。私は敵ではありません。交渉役、という辺りですか」

「……交渉役？何を舐めたことをっ！！」

カーティスが叫ぶと、彼はニコリと笑って僕の方を見た。

「そこの貴女……いや、男性ですか。胸に大怪我を負っていますね。治しましょう」

「……え？？」

「大丈夫です。私は敵ではありません。これが証明になるかと」

黒い翼の翼人は僕の方に来てポゥ……と右手を傷口に当てた。暖かさが全身に染み渡る。
焼けつくような痛みも急速に去って行った。そして、傷口がみるみる間に塞がっていく？？

「凄い……治癒魔法ってこんな即効性があるものでしたか？」

「私のは普通の治癒魔法だけではありません。何かは秘密ですが……よし」

3分も経たないうちに、僕の右胸の傷は治っていた。出血からか、まだ少しフラフラはするけど。

「もう大丈夫でしょう。失われた血を取り戻すために、牛や豚、鶏の肝をよく食べることをお勧めします。
やったのは、闇ギルドあがりのカーロス辺りですか。突剣のようですし」

「……あなたは一体」

ニコリと笑って、男が一礼した。

「申し遅れました。私はライル・トンプソンという者です。ユングヴィ教団モリブス支部の司教をやっております。
この度は教団の者がご無礼を」

「ご無礼！？そんなので済むと思うのか！！」

カーティスの言葉に、トンプソンが表情を曇らせた。

「……でしょうね。正直、大司教の命で逆らいようがなかった。
それに、教団も一枚岩ではありません。これを機にイーリスの原理主義派を乗っ取ろうとしている主流派と、
イーリスとは事を構えたくない穏健派が存在するのです。ここにこれまで送り込まれたのは前者。
私は後者です。独断で来た、と言ってもいい」

彼は姿見を振り返った。

「ここでこれを壊しても構いませんよ。そうすれば、私も立派な逃亡者だ。もう国へは帰れない。煮るなり焼くなり、好きにすればいい。
ただ、そうなればイーリスとモリブスとの関係は著しく悪化しますが」
　
「壊さなければ？」

ニコリ、とトンプソンが笑った。

「講和、になりますね。無論、そちらのご希望はある程度飲みます。
正直、私個人としてはイーリスとは事を構えたくない。大司教はそう思っていないようですが、ね」

※トンプソンの申し出を
1　断る（モリブスから誰か来る危険性は消える、ただしモリブス関連のイベントは今後基本厳しめ）
2　飲む（イベント続行）

※3票先取

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