981:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/29(月) 23:00:45.86 ID:aAY9Mg7Uo
「……」
車が、その速度を落とし、ゆっくりと止まりました。
それ程までの不興を買ってしまったのかと、恐る恐る、
下から覗き込むようにして様子を伺うと、
「っ!?」
少し見開かれた目が、私へと向けられいたのです。
「す……すみません……」
謝罪の言葉は、とても小さく、弱々しいものでした。
ボイスレッスンの時、トレーナーの方にもしばしば注意されているのですが……。
どうして、よりによって今……その失敗をしてしまうのか。
変わりたいと思ったのに、これでは結局何も変わっていないのと同じ事です……。
「あ、いえ……こちらこそ、驚いてしまってすみません」
えっ?
「驚いて……?」
謝っていた筈なのに、逆に謝られてしまって。
その驚きが、私に鸚鵡返ししか選ぶ事を許してはくれませんでした。
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