954:名無しNIPPER[sage saga]
2019/09/23(月) 23:03:43.18 ID:oAQg0YRvo
「……すみません」
コツコツ、靴の音。
私の、すぐ後ろまであの人が近づいたのがわかった。
どうして……？
謝るなら……何で……！
「本当は、もう少し早くお話しておくつもりだったのですが……」
……あっ。
そう言えば、久しぶりに……会った気が、します……。
ずっと……ずっと、頑張って……アイドルをやってて……。
あれ？ なんで……？
「貴女が階段を登っていく、邪魔になってしまうのではないか……と」
あ、そうだ。
辞めていった子達の事で……悩んで、悲しんで、苦しんで……。
自分が間違っていたんじゃないか、って……凄く、辛そうで。
うまく……ちゃんと、言えない……から、
「ぜっ、全然！ そんな事無い……無い、です……！」
全部が間違ってなんかなかったです……って！
「そんな、邪魔とか……お、思いません……！ 本当に……！」
私を……変な子だ、って怖がらずに……真っ直ぐに、見てくれたから！
「……本当、に……！」
私は、アイドルとして輝いてるんだよ、って……伝えたくて！
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