過去ログ - 【安価とコンマ】自分の手で切り開く幻想郷生活六日目
1- 20
896: ◆z07gL4YySg[saga]
2020/01/27(月) 21:21:51.18 ID:9ebMwhhg0
月から地上に降りて数日が経過した。

――結果から言うと、この退屈からの脱出生活は失敗に終わった。

まず一つ、降りるのに失敗した。

勢いよく天から森に突っ込んで、ごろごろと転がって行って、意識を失って。

体中がボロボロになって、何か服とかもところどころ破けて。痛かった。

痛かった。

そして――これが最後にして最大の失敗。

大きな都を見つけ中に入った途端、屈強な男達に「妖怪だ!」と追いかけられ。

頑張って人間らしく変装して再チャレンジしても、すぐにバレ。

その結果、その兎は今――森で暮らしている。

太陽の光で目を覚まし、木の実やら茸やらで腹を満たし、夜に草木のベッドで夢に浸かり――。

…………。

辛い。

月の都での暮らしを考えると、余計に辛い。

月明かりに照らされたながら眠ると、欲望がぐるぐると瞼に現れる。

とりあえず、お風呂に入りたい!お布団で寝たい!

誰か普通の暮らしをさせて!

強く強く、そう願っていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/289.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice