【艦これ】大鳳「衣食住に娯楽の揃った鎮守府」浦風「深海棲艦も居るんじゃ」
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110: ◆UeZ8dRl.OE[saga sage]
2015/09/11(金) 23:18:08.79 ID:3Iuuh/gY0
 呼吸をするように、歩くように、拳を突き出し、氷を打つ。
 ただ力に任せるでなく、自然な体捌きの中に組み込まれた一撃は、氷柱を砕かず、割った。

「――どうした二人とも、かき氷にするんじゃないのか?」

「何度見ても目を疑う技だ」

「へー、種も仕掛けもホントにねぇんだな」

「艦娘としては駆逐艦の枠に入るが、駆逐艦の枠にただ収まっている必要もあるまい」

 長月も伊勢同様、ただの艦娘として見ればこの鎮守府に居る者の中で特に秀でた部分があるわけではない。
 しかし、彼女の言う通りその枠での強さだけで全てを語るのは愚かというものだ。

「姉貴達も大概なもんだったけど、他の連中もこんなんばっかなのか」

「普通の範疇にある者も私を含め少なからず居るぞ」

「どの口で言っている磯風、貴様も大概だ」

「何っ!?」

(変な奴も多いけど、皆良い奴ばっかで過ごしやすいってのは有り難いもんだな)

「話を戻すがかき氷だ。削らねばわざわざこうして割った意味も無い」

「そうだ、この磯風ともあろう者が任務を忘れるところだった」

「任務ってか罰ゲームだけどな」

 恒例となりつつある休憩スペースでのトランプ遊びに負けた罰ゲームとして、二人は氷を取りに来ていた。
 長月の氷柱割りは単なるサービスのようなものであり、ここへ来た目的はあくまでかき氷を作ることにある。

「モノはついでだ、私の分も作ってくれ」

「味は?」

「いちご練乳で頼む」

「了解だ、この磯風に任せてもらおうか」

(ンっ、こりゃまた意外なチョイス)

「何だ江風、私がいちご練乳で食べるのに不服でもあるのか」

「ねぇよンなもん。ただ、そういうとこはしっかり女の子やってんだなって思っただけだよ」

「当たり前だ。拳を解けば私とて料理もすれば洗濯もする」

「じゃあ今度何か作ってくれ」

「あぁ、考えておこう」




――――うっ!?

 ――――どうした長月!?

――――こ……これは練乳じゃなくウェイパーだ! どうやったら間違えれる!

 ――――(ある意味磯風もすげぇな、ホントにここに居りゃ退屈はしそうにねぇぜ)


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