【艦これ】大鳳「衣食住に娯楽の揃った鎮守府」浦風「深海棲艦も居るんじゃ」
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35: ◆UeZ8dRl.OE[saga sage]
2015/08/15(土) 22:54:56.44 ID:qlQKlpw40
「瑞鶴先輩!」

「葛城か、私に何か用?」

「私に空母としての戦い方を教えて下さい!」

「教わるなら私じゃなくて、もっと他に適任がここにはいっぱい居るんじゃない?」

「私は瑞鶴先輩に教わりたいんです!」

「そ、そこまで言うならいいけど……私も人に教えるのはあんまり慣れてないから、分かりづらくても文句言わないでね」

「はい! よろしくお願いします!」

(慕ってくれるのは嬉しいんだけど、何か調子狂うなー……)

 落ち着きを持ってしまった瑞鶴からすると、今の葛城は昔の自分を見ているような気分になり、少し気恥ずかしくもあった。
 しかし、一度引き受けた以上、自分を鍛えてくれた未だに越えられない壁に笑われない様にしなければと、すぐに気を引き締めるのだった。




「とりあえず発艦と着艦、百回ぐらいやってみて」

「百回!?」

「うん、どうかした?」

「い、いえ、やります!」

 飛ばす、戻す、飛ばす、戻す、ただそれだけとはいえ、百回となるとそれなりに時間がかかる。
 更に言えば、艦載機を飛ばす際には集中力も必要な為、地味に疲れる訓練でもあった。

(五十八、五十九……)

「――はい、そこまで」

「へ? きゃっ!? せ、先輩!?」

「集中し過ぎて周りが見えてないとそうなっちゃうから、次は私の動きにも注意しながら飛ばしてみて」

「は、はい!」

 背中へ訪れた冷たい感触に振り返った葛城の目には、水鉄砲を構えた瑞鶴の姿。
 使っているものは水鉄砲と遊びにも見えるが、空母が戦う上で重要なことを彼女は教えていた。

(コレ、かなり文句を加賀さんに言いながらやったっけ……私の時は水鉄砲じゃなくてハリセンだったけど)

 懐かしき日々に思いを馳せながら、瑞鶴は再び背後に回り込んでカウントをゼロに戻す。
 葛城がようやく百を数えられるようになったのは、この翌日のことだった。


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