【艦これ】大鳳「衣食住に娯楽の揃った鎮守府」浦風「深海棲艦も居るんじゃ」
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46: ◆UeZ8dRl.OE[saga sage]
2015/08/18(火) 09:14:00.13 ID:3PYHlzHB0
 ――私はお札を部屋中に貼りました。それこそ扉が開かないぐらいに。

(後が大変そうだな)

(大和は幽霊なんて主砲で追い払ってみせます)

 ――また夜が来て、あの音がし始めました。でも、その日は前日までとは違う点が一つだけありました。

(なんとなくオチは読めた)

(ち、違う点……?)

 ――……その音、部屋の外じゃなくて中から聞こえてきたんです。私、見えない何かと一緒に部屋に閉じ籠ってしまっちゃってたんですよ。……結局その部屋、翌日に引き払いました。

「素人が札なんかベタベタ貼ったって意味なんて無いだろうに、なぁ大和……大和?」

「や、大和は幽霊なんて怖くありません。へっちゃらです。大和の主砲ならきっと幽霊だってたちまち逃げ出してしまいます。だから提督、ちょっと工廠へ行ってきますね?」

「待て、お前の主砲は俺も逃げるぞ。ちょっと落ち着け大和」

「大和は至って冷静です」

「冷静な奴が部屋で、しかも真夜中に主砲ぶっぱなそうとするわけがあるか!」

「……提督が悪いんです」

「おい、何でそうなる」

「どうして恐怖番組なんて見たんですか!」

「夏だし他にろくな番組が無かったんだよ」

「恐怖番組を見るぐらいならニュースの方がまだ楽しめます!」

「わざわざ二人でニュースなんか見たくないわ!」

「もういいです。大和、本日は部屋に戻らせていただきます」

「あぁ、勝手にしろ」

「失礼しま……? っ!?」

「ん? 戻るんじゃなかうおっ!?」

「て、提督、音、ガリガリ、扉……」

「お、おちづけやまど、ぐるじ……」

 ――ガリガリ……ガリガリ……。

「ひっ!?」

(や、やばい、背骨が……胸で息も……い、意識が、遠、退いて――)

「て、提督は大和がお、おお守りします……提督? 提督、しっかりして下さい、提督、提督ー!」




――――どうやら逃げ出した雪風のペットが、あの音の正体らしい。

 ――――申し訳ありません提督、大和、一生の不覚です……。

――――まぁちょっと死にかけはしたが、大和の貴重な怯える姿も見れたし、次はホラーDVDでも見るか?

 ――――ず、ずっと提督に抱き着いていてもいいなら、構いませんよ?

――――(ある意味その死と隣り合わせな状況はかなりホラーだな)


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