【艦これ】大鳳「衣食住に娯楽の揃った鎮守府」浦風「深海棲艦も居るんじゃ」
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51: ◆UeZ8dRl.OE[saga sage]
2015/08/21(金) 21:18:42.62 ID:n7QNhSsu0
 執務室に響くノックの音。大抵はノックなどせず入る者がほとんどであり、誰かとは問わずにただ入れと言うのが提督の常である。
 書類に目を落としたまま扉の開く音を聞き、キリのいいところまで書いてから、彼は顔を上げた。
 そこに居た相手が予想外であったことに驚くと同時に、珍しいものを目の当たりにして思わず提督は笑ってしまう。

「何も笑うことないじゃん!」

「いや、すまん。そんな顔してるお前を見るのは初めてだったんで思わずな」

 本当にそれだけの理由かと疑いの眼差しを彼に向けるのは、最近また新しい忍者の漫画を読み始めた川内である。
 しかし、今彼女が身に着けているのは、忍者とはかけ離れたものだった。

「それにしてもどうしたんだよ、そのタキシード」

「次の那珂のライブでの衣装」

「他の二人は?」

「那珂は天使、神通はウェディングドレスだよ」

「那珂が恋のキューピッドで、二人を結婚まで導く、みたいな感じか」

「大体それで合ってるよ」

「それで? わざわざここへ来た理由は何だ?」

「うん……別にさ、男装するのが嫌って訳じゃないんだけどね、神通のウェディングドレス見てたら何かこう、モヤモヤしちゃうっていうか……」

「お前も着たいってことか?」

「うーん……提督はさ、私のウェディングドレス姿って……見たいの、かな?」

 川内は顔を横に逸らしながら、横目で提督の反応を窺う。
 普段ははっきりとした物言いをするものの、こういうところでたまに女の子らしい素振りを見せるのが、彼女の魅力の一つだと提督は思っていた。

「それを口にすると俺はまた暫く小遣いゼロになるからコメントは控えさせて頂く」

「へー、見たいんだ。ふーん、そっかそっか」

「今日はまた随分とコロコロと表情が変わるな、入ってきた時のちょっと恥じらった様な顔が一番珍しかったが」

「私だって女の子だし、変な恰好してるとか思われるの嫌じゃん」

「変どころか似合ってるぞ、タキシード。立派に神通をエスコートしてこい」

「何か釈然としないなぁ……あっそうだ、良いこと思い付いちゃった。提督、ちょっと待ってて」

(何かは分からないが、嫌な予感がする……)


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