【艦これ】大鳳「衣食住に娯楽の揃った鎮守府」浦風「深海棲艦も居るんじゃ」
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715: ◆UeZ8dRl.OE[sage saga]
2017/08/12(土) 23:15:41.21 ID:JLyLhH+h0
(提督と、露出の高い、うちの艦娘じゃない、女)

 コンビニに出掛けた北上と道路をはさんで、女性と歩く提督の姿。それを見る彼女の顔には、表情がなかった。
 自然とその足が二人の方へ向かい始めたのも、唯一の装飾品である指環を右手で固く覆うように握っているのも、無意識だ。

(母親、にしては若すぎるよねー。姉妹、一人っ子って言ってたじゃん。誰なんだろうねー、あの女)

 鎮守府の誰と歩いていようが、それは普通のことだ。だが、一般人とおぼしき女性と提督が歩いているのは異常――そこに思考がたどり着いた時、北上は足を止めた。

(……まぁ、現状の方が異常なんだよねー)

 提督は人だ、普通に一般人として生活する選択肢も存在する。彼がそれを万が一にも望んだとしたら、否定する権利は自分にはないと北上は来た道を戻ろうとした。
 しかし、何故か徐々にぼやけていく視界がおかしくて、立ち止まって目を擦る。擦っても擦っても一向に視界は鮮明にならず、脇道の壁に寄りかかって蹲る。

(おっかしいね、整備不良かな、全然止まんないや)

 あり得ないと頭で分かっていても、心はそれを受け入れない。結婚式の時、ケッコンカッコカリした時、自分を迎え入れてくれた時、想い出が、胸を締め付ける。

(いやーまいったね、意外に乙女だ、私)

 この程度でここまで取り乱していることに驚きつつも、徐々に冷静さを取り戻してきた彼女は、目の前に息を荒げて自分を見下ろす男の存在に気づく。こんな時に変態か何かか、とより冷静になった北上は立ち上がるのと同時に拳を振り抜き、顎を打ち抜いた。

「弱ってる女の子の前で息を荒げてたんだから、今のは正当防え――ありゃ?」

「おはへ、おへひはんはふらひへほはるのは?」

「……提督、何やってんの?」


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