【艦これ】大鳳「衣食住に娯楽の揃った鎮守府」浦風「深海棲艦も居るんじゃ」
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769: ◆UeZ8dRl.OE[sage saga]
2018/03/08(木) 23:39:21.72 ID:NfR/XS+M0
 宛もなく、目的もなく、ただ逃げていた。野草を食み、海で魚を獲り、その日をただ生きていた。
 理由なんて無かった。ただ色々なことがどうでも良くなって、フラリと散歩でもするように逃げ出した。
 逃げてから数十回目の日没と日の出を見た頃、どこかの鎮守府の裏手の山で野宿していたら、楽しそうな声に目が覚めた。

(一……二……三……艦娘三人と人間が一人か)

 スコープ越しに覗いた先には、夜空を見上げてはしゃぐ駆逐艦と、その保護者のような男が一人。ラフでそんな雰囲気は一切無いが、艦娘と一緒に居る以上司令官と見て間違いない。

(……アタシもあんな風になれる可能性があったんかねぇ)

 自分には与えられなかった、信頼と信用が生まれるかもしれない日常。気付けば、スコープの先へと右手を伸ばしていた。

(――もう遅い、か)

 伸ばした手を引っ込め、スコープから顔を背ける。そこにある幸せは、自分には眩しすぎたから。
 ただ、暫くここに居るぐらいはいいかもしれないと、そう思った。


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