【艦これ】大鳳「衣食住に娯楽の揃った鎮守府」浦風「深海棲艦も居るんじゃ」
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◆UeZ8dRl.OE
[sage saga]
2020/05/12(火) 23:49:25.96 ID:AYwNKrtc0
大木の虚(うろ)、その中に大柄な影と、それに覆われるような影が一つ。
先にここへ来ているはずの数名が見当たらないのは、これを見たからだ。
「帰りが遅いから心配して来てみれば、何やってんだクマ」
「添い寝」
「いや、そういうこと聞いてんじゃないと思うぞ」
クマにしがみつかれながら寝転がっている妹に溜め息を吐きつつも、球磨は近付いていって臆病なペットと妹の頭を乱暴に撫でる。
幽霊とやらは真っ昼間でも現れるらしく、木曾も一度は遭遇したものの見失い、ここで再度出現するのを待っていたとのことだった。
「先に来た奴等はどうしてるクマ?」
「周辺の見廻りに行ったぜ。一人はそこだ」
「うあー……だりー……」
「人選ミスだろ、アレ」
近くの木の上の方でだれきって、なまけものよりなまけている睦月型の脱力系。一応、一緒になって寝転がっていないだけマシなのだが、やる気は皆無といっていい。
「相方はどうした?」
「あっち、さくてきちゅー」
「そうか。で、他には誰が来てるんだ?」
「はいはーい、私だよ!」
「……で、他は?」
「時雨と龍驤に声かけたクマ」
「ちょっ、無視はひどくない!?」
「山で何か起きてお前が動いてないわけないだろ。現状報告」
木々の枝を飛び移りながら現れた川内曰く、目標はやはり艦娘であり、発見しても追跡は困難。そして何より、誰の目にも彼女は艦娘であることしか分からなかった。
(厄介だな。どの“目”にも引っ掛からないってことは相当特殊な艦娘か個体ってことか)
認識阻害、存在の希薄性、他にも原因は考えられるが、一々確認していてはキリがない。ざわざわと木々が騒ぐのを聞きながら、提督は幽霊のような艦娘をどうすれば捕捉出来るかと考えに耽るのだった。
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