変わった艦むすは普通の提督と過ごすようです
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658:Ad12Q0 ◆hqztCQM9jQ[saga]
2016/02/07(日) 00:38:22.73 ID:RxShaLnVO
――時は遡って、萩風が提督に会った日――

夕焼け<カーカーカー…

萩風「磯風姉……なんだか私…悲しいです」(トボトボ

磯風「何がだ、いいじゃないかこれから姉妹水入らずで銭湯に行くんだぞ」

磯風「あっ、今のは水入らずと銭湯をちょっとかけてのコメントだ。どうだ面白かったな?」

萩風「き、気づく方が難しいと思うんですけど……いえ、私が言いたいのはそうじゃなくて……その…」

萩風「磯風姉が本当に料理人になってしまったことです」

萩風「それはそれは…切なさと儚さを感じ……あと恐怖も」(ボソッ

磯風「む、むぅ、そんなこと今更私に言っても何もないぞ?」

磯風「私はもとから艦娘の気質は無かったんだ、だから元来からの夢であった料理人の道を歩むことにしただけだ。それだけ」

萩風「……その壊滅的で破壊的な料理センスに人生の針を振った心が私には出来ないです…まとめるとそういう話を言っています」

磯風「むっ…それは一体どういう事だ」

萩風「えっ………そ、それは」

萩風「まぁハッキリ言っちゃうと、姉さんには料理人は向いていないってことでしょうか」

萩風「だから無理に頑張らなくても、また艦娘として訓練した方がきっと成功すると――」

磯風「ほぉ……ほおほお…なるほど」(うんうん

磯風「よし萩風、今から私の言うことをちゃんと聞くんだぞ」

萩風「え、えっ?」

磯風「私だって自分の料理が下手くそなことくらい分かってるんだ。それはもう到底人様に出せる物ではないこともな」

磯風「だがな…それを理由に私は自分の夢から逃げるようなことはしたくないんだ。昔から負けず嫌いであっただろう私は」

萩風「………ま、まぁ確かに」

磯風「料理が下手くそ、手先が不器用、舌が狂ってる……よく姉たちにネタにされたな…今思い返せば、あの頃の私はそう言われても当然という料理をしていた」

磯風「……よくぞ、あれほどの激物を台所から召喚出来たと、今でも不思議に思う」

萩風「牛丼なのに肉が液体になってる時もありましたね…おぞましかった物体だった……離乳食の方がまだマシな感じです」

磯風「あぁ…まさか妹にまでそんな風に思われていたとは……今聞いて結構ショックだった」

萩風「すみません、でも当時言わなかっただけでも感謝してください」

磯風「………その節はありがとうございました」

磯風「では話を戻そう」

磯風「それでだな、下手くそなら下手くそなりに進める道があると私は思ってる…夢を掴むための道は一本だけじゃない」

磯風「それは時に険しく、時に緩やかで、時に道無き道を歩むこともあるだろう……うむ。そんな感じ」

萩風「それは……わ、分かるような…分からないような」

磯風「んんー、つまりだな萩風」

磯風「萩風も、その道を今必死で探してるんだ…立派な艦娘になって、提督と他の艦娘を見返したいんだろ」

萩風「……ま、まあ…出来ることなら…ね」

磯風「なら同じ穴の狢だ、私の夢を否定することは自分の夢も否定することになるだぞ」

萩風「んっ……」

磯風「……どうだ、なんとなく分かってきただろ」

磯風「世の中に不可能なんて物はないからな、諦めなければ萩風だっていつか、立派な艦娘になるさ」

磯風「そして…私の夢は自分のお店を持つことだ」



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