【R-18】由比ヶ浜結衣はレベルが上がりやすい
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125:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/09/06(日) 23:43:21.27 ID:ibCNzLDX0

疎らに白い雲が散っている晴れの空をボーッと見上げる。

ポケットからは振動も音もない。当たり前だ、ここに来るまでスマホはバイブさえ切ったサイレントモードにしてある。ぼっちのベストパートナー足るスマホを取り出していないのは由比ヶ浜からのメールや着信履歴が山と積もっているのが確実だからだ。

大学の講義が高校までの授業と現時点で大差ない、ということはまだ良い。それでも確実に環境は向上しているからだ。だがそれ以上に人間関係、それも誰より親しくなった人間とのことでこうも悩むとは思わなかった。

俺と由比ヶ浜の住む世界が違う、なんてことは幾度と考え思い知ってきた事実だ。それでも俺達はなんとかやって来れた筈だった。彼女が進学先を俺と同じくし、そしてその道を勝ち取ったことは俺だって嬉しかった。こうして自由と怠惰のユートピアである大学へ、大切な人と肩を並べて進んでいけるのだと。

現実は、俺と彼女が別世界の人間であることをじくじくとした火傷のような痛みで思い知っただけだ。

……俺が今の住居へ引っ越したあの日以来、由比ヶ浜の泊まりを許したことは無い。あの日の続きをと俺自身期待はしていたが、未だ俺の中で彼女と真の意味で向かい合う決意は出来ず、解は出ていない。そんな状態で彼女と密着することは何より待ち遠しく、でも何より怖かった。

由比ヶ浜は確実に変わっている。俺との関係、その変化を前向きに捉え、そうあろうとしている。

だが俺はどうだろうか。何時まで俺は俺で在り続けることを選んでいられるのだろうか――




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