【R-18】由比ヶ浜結衣はレベルが上がりやすい
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157:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/09/09(水) 22:53:13.29 ID:drvI9ANe0
「じゃああたしが持ってくるよ! ヒッキーが座れないのあたしのせいだから!」
「いやお前は特に関係無いだろ、俺が持ってくるから座ってろよ」
「で、でもあたしだけ座ってるのも……あ! そしたらあたしが半分持つよ!」
「あんな軽そうな椅子に二人がかりとかそれこそバカじゃねーか、いいから座ってろ」
でもでもと食い下がる由比ヶ浜を強引に押しとどめると、俺は足早に椅子を取りに向かった。
背後からは過剰な反応を問い詰める三人と、それに焦ってしどろもどろになる由比ヶ浜のやり取りが聞こえてくる。
俺にとっては何時も通りの由比ヶ浜に、取り巻きの三人は少なからず戸惑っている様子だった。それは俺の感じる由比ヶ浜結衣と三人にとっての由比ヶ浜結衣が同じ人間であっても別像であるということ。
同じ人間であっても表と裏、本音と建て前がある。そして社会という集団はその使い分けを個人に強いる。どうしようもなく相容れない人間は誰にでもいて、時として本音を抑制しなければ無用な軋轢や争いが集団を崩壊させかねないからだ。調和の為にこそ虚像、嘘は時に本音や真実よりも求められるものだ。
俺という個に対する由比ヶ浜と、三人という集団に対する由比ヶ浜。どちらかが表で裏、本音と建前。
気にしたって仕方のないことだし、これまでの彼女との関わりでほぼ確信を得ているようなものだが……それでも比企谷八幡に対してこそ由比ヶ浜結衣の本音や真はあってほしいと、どうしようもなく俺の心は求め、ざわめくのだった。
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