【R-18】由比ヶ浜結衣はレベルが上がりやすい
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200:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]
2015/10/11(日) 23:06:04.78 ID:8fpHBoT9o
ワイワイガヤガヤ。
喧々諤々。
201:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]
2015/10/11(日) 23:08:58.39 ID:8fpHBoT9o
それに俺にとってはバカで可愛くて知恵足らずでガキっぽくて可愛い由比ヶ浜であるが、そうした面が主に俺とその周辺の関わりでしか表れていないことを知っているし、寧ろ人との距離感を測る能力に長けた彼女は時折吃驚するほど大人っぽく見えることもあった。子供だ童顔だと生意気な年下に接するように対応していると、ふとした瞬間見せる女≠フ色気に心臓が跳ね上がり……は、関係無いな。うん。
入学してからの彼女がこういう取り巻き達とどういう関わり方をしているか俺は知らない。知らないが、彼女を求める側の心はかつて葉山の周囲に集まっていた連中と同じなのではないか。目の前の光景を見ながらなんとなく思う。
202:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]
2015/10/11(日) 23:11:05.15 ID:8fpHBoT9o
もそもそと惣菜パンを囓る。
幸いここの学食は外から食べ物を持ち込んでも席を使えるタイプで、授業前に買っておいたパンは本来使えるスペースのないテーブル端でも問題無く食べられる。
203:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]
2015/10/11(日) 23:13:12.55 ID:8fpHBoT9o
「え、何が」
「何がって話聞いてなかったの? 高校の時って結衣はどんな感じだったのかなって」
204:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]
2015/10/11(日) 23:15:21.58 ID:8fpHBoT9o
「ヒッキー、変なこと言わないでよ!?……へ、変なとこなんてないけど!」
「いやお前、そういう態度を突っ込まれてるんだから自覚しような? 俺の前だからって――」
205:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]
2015/10/11(日) 23:17:15.86 ID:8fpHBoT9o
「……その、アレだ、誰に対しても同じ顔で接せられる人間もそういないだろ。 この中では一応、一応由比ヶ浜とは俺が一番つ……見知った時間は長いわけだし」
正論だが苦しい言い訳だと自分でも分かる。
206:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]
2015/10/11(日) 23:19:42.69 ID:8fpHBoT9o
時間が停まった……そんな錯覚は起こらなかった。まぁ普通に考えりゃ由比ヶ浜の態度とか行動とか露骨だもんね?
「ちょ、コマちゃーん!? 相手ヒキタニくんだしそれはないっしょ! ないない!」
207:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]
2015/10/11(日) 23:21:31.70 ID:8fpHBoT9o
何時もなら、また俺の前ということを加味すれば一番過剰に反応しそうなものだが、今の彼女は気持ち俯きその顔に僅かな陰を作っている。
空気を読んだのだ。
208:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]
2015/10/11(日) 23:23:25.40 ID:8fpHBoT9o
自嘲。
顔面ハンデの名は高く笑顔がキモいと評判の俺でも負の笑いなら様になる。本心からであれば尚更だ。
209:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]
2015/10/11(日) 23:25:15.41 ID:8fpHBoT9o
「……トイレ行ってくるわ」
「あ、ヒッキー……」
210:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]
2015/10/11(日) 23:27:25.31 ID:8fpHBoT9o
家に着いてから、俺は何をする気にもなれず布団の上に転がっていた。
パソコンに向かうこともなく、携帯ゲーム機に集中も出来ず、本を読んでは頭に入ってこない。閉め切った窓の外から途切れず聞こえてくるくぐもった雨音の干渉だけ受け入れて、それ以外に力も意識も割くことは無かった。
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