【R-18】由比ヶ浜結衣はレベルが上がりやすい
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223:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]
2015/10/11(日) 23:55:29.02 ID:8fpHBoT9o
ぽつり、由比ヶ浜は話し始める。皆、とは学食の面子のことだろう。
由比ヶ浜の周囲に寄ってくる人間は何もあの三人だけではないが、それでも一個人としての付き合い、その距離まで近づけているのはあの三人だけだろう。俺のような種類の人間とは決して相容れる存在ではないが、それでも三人は由比ヶ浜と同じく「光っている」側の人間であるのは分かる。
手っ取り早く誰かとの距離を詰める手段、それは相手と同じステージに立つことだから。
「今までは、ずっと断ってたんだ」
「そうか」
「……なんでって、聞かないの?」
「……自惚れでなりゃ、俺と一緒にいるためなんじゃねぇの」
「うん、自惚れじゃないよ」
俺と家路を共にする為に誘いを断っている、そんな話も聞いていた。
かつてのクラスと部活の両立、それとは訳が違う。その時よりも由比ヶ浜を取り巻く環境は広く浅く、或いは狭く深くなっている。前者は学校社会での振る舞いであり、後者は俺のことだ。高校という枠を取っ払えば、前者と後者の距離は果てしなく離れていく。
選択肢が増えるということはそれだけ道の種類や行き先が増えるということで、進めば進むほど隣合う道は減りそれぞれが交差することも無くなっていく。大学という自由は異なる道や可能性に踏み出す場であると同時に、異種間を引き離す壁のようでもあった。
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