【R-18】由比ヶ浜結衣はレベルが上がりやすい
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374:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:56:27.95 ID:FwRKI0Dw0
「ヒッキーくんだってこれまで十何年生きてきて、感じたこととか考えたこと、色んな経験があって今のヒッキーくんになってるんだと思う。 だからああしろとかこうなれなんて言わないけど、何かあったら結衣にちゃんと言って、二人で考えて欲しいの……どんなに深い仲でも、言わないと分からないことってあるから」
……その言葉を聞いて、二人の姿がピッタリ重なった。
由比ヶ浜結衣は目の前の女性の分け身なのだと、当たり前の事実をこれ以上なく実感した。
言わなければ分からない、だから話し合って分かりたい。
それが比ヶ浜結衣の在り方。不確かな物を怖がって、だからこそ大切な人を分かりたい。
話し合えば、言葉を尽くせば分かり合える。彼女らしい前向きな信念。
「……でも言葉にすれば必ず分かり合えるってわけじゃないでしょう」
俺は真逆だ。
言葉にしたからって分かり合えるわけじゃない。言葉の裏を読もうと、真実を何時までも疑い続ける。
数式や科学的に解ける事象でなければ正答正着なんて概念はなく、
俺は揺らぎやすい言葉に寄らない関係性を求めた。
だから俺達は対極だった。
互いに不確かな物を怖れて、分かりたいのは同じでも、俺の求める本物はあいつにとって空虚な妄想で、
あいつの求める本物は俺にとっては猜疑の対象でしかない。
それでもお互いに歩み寄って、似合いやしないのに互いの本物を信じようとして空回った。
あいつが悲嘆に暮れたとき、俺の尽くした言葉と行動は、結局何処まで信じて貰えたのだろうか。
もう何度同じ場所、同じ思考をループすればいいのだろうか。
「俺は、もっと確かなものが欲しいって、そう思って……」
怖い。
感情、心、言葉。
全てあやふやで、全てが怖い。
変わっていく自分の心すら、怖かった。
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