【R-18】由比ヶ浜結衣はレベルが上がりやすい
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384:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 22:13:26.26 ID:FwRKI0Dw0

店を出ると即座にスマホを取り出し、足は駅に向けつつメールを打つ。
メール相手がいない……じゃない、少ない。いないんじゃなくて少ないんだよ。
ともかく同年代と比べてメール経験値が少ないし、伝えたい内容が内容だから打ったり消したり十数分、
駅に着く頃には結局最低限に短く纏まった内容を見返し震える指で送信する。
相手は勿論由比ヶ浜結衣だ。

返信は一分もしない内に返ってきて、幾度のやり取りを経て待ち合わせを約束した。
三浦と海老名さんには悪いことをしたか――少しだけ罪悪感の痛みを感じつつも
その程度で止まれない胸中の熱を意識した。
胸に手を当てると、熱に当てられ早くなった鼓動が伝わってくる。

……今の俺は多分暴走している。湧き出た情動に揺らされ、その衝動のままに動いている。
それはやれるだけの過ちを黒歴史に刻み込んだ俺と同じで、それをこそ俺は封印してきた。

でも過程で俺は間違えたけど、きっとその衝動は間違ってはいなかったのだ。
ただ堪え性が無く、また少しの傷でそれを引っ込めてしまうくらいに臆病だっただけ。

俺は結局、誰かを想う俺自身を信じ切れなかった。
それを揶揄した連中が正しかったとは今でも思わない。
だが俺が俺自身の気持ちを信じ貫くことが出来ていれば、成就こそしないでも状況は違っていたかも知れない。



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