【R-18】由比ヶ浜結衣はレベルが上がりやすい
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437:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/22(日) 22:29:40.79 ID:xYcbhKqb0
濡れてはいない。
だが震えを隠せない声だった。
そんな声を発する彼女の顔を見るのが怖くて、
首の筋肉は横の捻りだけはすまいと硬直する。
438:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/22(日) 22:31:17.79 ID:xYcbhKqb0
「別に、どうもしねぇよ」
「え……?」
439:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/22(日) 22:34:15.93 ID:xYcbhKqb0
「結局俺はただのロマンチストか理想主義者だったんだよ。 大きな報酬や成果には相応の過程とか綺麗な結末があって然るべきで、そう出来ない俺には手に入らないものだって諦めてた。 理想は美しいから、薄汚れた俺には無理だって」
人は何故何事にも感動の過程、物語性を求めるのだろう。
それは納得したいから、納得は全てに優先するからだ。
440:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/22(日) 22:36:40.00 ID:xYcbhKqb0
「でも奉仕部とかお前達を通して色々あって、誰にだって何かあるって思い知った。 誰かに言われる前に、自分は弱くて汚い奴だって看板掲げれば何もかも済む――なんてただの願望で、誰にも過程は問われるし、それと関係無く良い結果も悪い結果もあるんだ」
かつて結果だけ求めて迷走して、やがて因果に拘るようになっては過った俺には皮肉な真実。
441:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/22(日) 22:39:15.22 ID:xYcbhKqb0
「由比ヶ浜、俺はお前のことが好きだから、そうやって繋がった今の関係を信じたい。 お前が俺のことを好きで居てくれて、それで繋がることを幸せに感じてくれるって信じたい。 だから、俺は今の関係を、俺とお前が一緒に居るって結果を受け入れて、一緒に進みたいんだよ」
これが今の比企谷八幡の全て。
これ以上は出せない、出しようのない俺の本心。
442:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/22(日) 22:41:01.67 ID:xYcbhKqb0
「そんなこと言うためにわざわざあんな大袈裟なことしたの?」
え、なんか予想してた反応と方向性が大分……アレ?
443:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/22(日) 22:42:48.16 ID:xYcbhKqb0
「ヒッキーさ、信じて欲しいみたいなこと言ったけど、そもそもあたしのこと信じてなかったの?」
「あー、いや、そんなことはなくてだな」
444:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/22(日) 22:44:46.75 ID:xYcbhKqb0
「ヒッキーはあたしのこと信じてなかったのに、一年も付き合ってたんだ」
「……ごめんなさい」
445:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/22(日) 22:47:03.10 ID:xYcbhKqb0
「悪いと思ってる?」
「ハイ」
446:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/22(日) 22:49:03.68 ID:xYcbhKqb0
「……へ?」
「許すよ。 正直に言ってくれたし、あたし彼女だし」
447:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/22(日) 22:50:45.92 ID:xYcbhKqb0
俯き話す由比ヶ浜の姿に、再び心臓の棘が肥大するのを感じる。
背中を押された、というよりもくっつかなければ身の置き場が無かった。
原因はどうあれあの時の俺達の状況ではそうなるのが道理で、
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