【R-18】由比ヶ浜結衣はレベルが上がりやすい
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569:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/12/19(土) 22:36:14.55 ID:B9rqdRar0
「……俺、お前とこんな風になれるなんて、想像もしてなかった」
ぽつり、零し始める。
熟考の後に整然と語り始めるものでなく、衝動に駆られた行き当たりばったりの放言。
ただ感じたまま思ったままが声帯を通して出力されていく。止まらない。
「前は専業主夫になりたいって割とマジで考えてたけど、それは将来の生活の為であって、主夫として愛する誰かを支えたい……家を守りたいなんて思ってもなかった」
それは結局傷付かず生きていく為の方便。
温かな閉所に籠もって外界との接触を必要最低限まで断てば楽に生きられる。
それは一片の真実で、今でも否定しようのない魅力的な選択肢だ。
だがそれは合理的であっても感情の一切を慮外に置いた愚考で、それが今なら分かる。
如何にも堪えがたい痛みと、何にも代え難い温もりがそれを証明している。
「だから主夫として認められても愛情とか、ましてやセックスなんて望むべくもなくて……こんな俺が今更誰かの愛情なんて得られないし、こんな俺の愛情なんて迷惑なだけ、だから専業主夫とか言って真っ当になれない理由だけ探して、それで」
人はパンのみにて生くる者に非ず。
伝わる言葉の意味は誤用であっても、それもまた真理だ。
生きていれば誰だって腹は減り、それが身体の不足と言うなら同様に心も飢える。
それぞれの充足が互いの助力となっても根本の隙間が埋まるわけじゃない。
専業主夫という義務のみを果たすだけだった俺の指針は、それを意識していただろうか?
腹さえ満ちれば心は餓えても良い、そんな覚悟をしていただろうか?
……あり得るか、愚か者め。
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