その剣士、サキュバス憑きにつき。
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189:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/06(水) 11:51:30.94 ID:loCTq9bqO



剣士「……」

夢魔「……」



背中と合わせた筋肉が、揺れる羽に合わせてピクピクと動いている。
横でシーツを叩く尻尾もペチペチペチ……と、どこか落ち着きがない。


ひとしきり言いたい事を吐き出したあとで、しおらしくされても困るのだが。


剣士「夢魔よ」

夢魔「……何よ」

剣士「あまり気取るな」

夢魔「どういう意味かしら」

剣士「先ほどのように、自分の思った事は言った方が良い」



……ペチペチ。



夢魔「……」

剣士「口調も、砕けていた方が良いだろう。そのように見える」

夢魔「貴方に言われたくないわ」

剣士「俺は元よりこうだ。すまない」

夢魔「……あのねえ!」




夢魔「寂しかったの!!」




壁に返らない無限の世界に、彼女は鳴く。
俺は驚いてる事を自覚し、しかし胸の中にあるよく分からないものを持て余していた。

剣士「…….悪かった」

夢魔「もう言わないからね」

剣士「夢魔」

自然と肩に手が伸びる。振り向き、振り向かせ、押し倒す。
開く瞳孔、はためく長髪、開いた唇。



夢魔「な、何あなたっ、んっ……!」



可愛いと思う事に、説明は要らない。


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