その剣士、サキュバス憑きにつき。
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212:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/15(金) 10:39:20.86 ID:0VEKPgznO


少女「あ、あああ……」


少女は、強く生きてきた。
しかし、強い子供ではなかった。

剣士「……」

傷付けられれば弱り、何かを失えば泣いた。
人にそれを悟られないよう、付け入られないよう、ひとりで。
そして今もまた、大切なものを、目の前で。


バリバリバリバリ……




……。

雷が、剣士の手のひらで止まっている。
まるで吸い込まれるように。
たくましく足腰を踏ん張り、冷たく敵を睨む。

少女「え……」
悪魔「何だ?」



剣士「その辺に」
魔剣士「しておきなさい」



剣士のごとき、鋭い闘気。
魔術士のごとき、聡い眼差し。


悪魔「テメェ、憑き物がいやがったか……!」


左手を頼む。
ええ、踏ん張ってね。

バリバリバリバリ……!

剣士「く、う」

左手に灯された光が、剣士の意思や思考を離れ、紋様を描く。
反動に押される体躯は、夢魔の意思や思考とは関係なく、力強く踏み止まる。


少女「え、どっち……?」


共感、とは共通の「感情」なのか。
共通の「感覚」なのか。
あるいは共通の「感応」なのか。
あるいはそのすべてで、絆と呼ぶのだろうか。

芽生え始めた小さな繋がりは、両者の身体と心を分かち合い、前代未聞の力を育む。





悪魔「チッ」

雷が退いた。


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