217:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/18(月) 10:53:46.02 ID:d2XP+GmcO
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……
夢魔「こんばんは、マスター」
剣士「……ああ」
その夜。
夢で待つ夢魔はいつもの悪魔らしいボンテージではなく、町娘のような、柔らかい印象の普段着を身にまとっていた。
呼び出された場所も、整った石畳の印象的な街道。いつか呼び出された場所である。
総じて、佇む彼女は可愛らしかった。
剣士「初めて見る服装だ」
彼女を照らす街灯に入ると、夢の世界で俺たちだけがスポットされたかのように感じる。
コツコツと刻む足音も、ふたりを急かすことはない。
夢魔「その、似合う? ……私のイメージと違うかな」
剣士「似合っている」
夢魔「ふふ、お世辞でも嬉しいわ」
剣士「いや。その姿も、愛らしい」
夢魔「――。」
剣士「どうした、目を見開いて」
夢魔「いえ、あの、貴方がそんなこと言うなんて、思ってなくて……」
見上げていた、ガーネット色の瞳を伏した。
尻尾は服の中に隠れているようだが、背中の羽はピコピコと動いている。
夢魔「……///」
小ぶりな耳が赤い。
くしゃり、と。
俺はガサついた掌を、そっと夢魔の頭に乗せた。
夢魔「えっ」
剣士「今日は、世話になった。ご苦労様」
夢魔「……うふふ。身構えて損したわ」
しばらく、夢魔はされるがままに身を寄せていた。
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