その剣士、サキュバス憑きにつき。
1- 20
48:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga]
2015/10/16(金) 01:43:58.75 ID:jlXm4m1VO

夢魔「私が十に届く頃かしらね。ある日突然訪れた人間の部隊に村は襲われた」

夢魔「やっぱりそこは悪魔らしく、総出で応戦したわ。自慢の父と母も、凛々しい顔で外に出て行った。私に戸棚に隠れるように言い残して」



夢魔「村は、私たちは勝つものだと。その時は疑いを持っていなかったわ。光も覗かない戸棚の奥で、終わったよと光が射すのを待っていた」

夢魔「断末魔がガヤガヤと聞こえたあと、外は少しずつ静かになっていったわ。その中に、私の知る誰の声が混じっていたかは知らない」

剣士「……侵攻部隊に対し村単位の、しかも悪魔では……」





夢魔「お察しの通りよ、勇者さん。両親の声を聞いたのはそれで最後。なんて言ってたかも細かく覚えていないというのに」

夢魔「その後、すぐに地響きを伴う足音が聞こえてきたわ。これについては竜だと分かったから、あまり不安は感じなかった」

夢魔「けれど、同時に何故争いが終わっていないのか不安を抱いたわ。静かになったのは人間を追い払ったからじゃないのか?と」

夢魔「それをよそに、竜の吼え声とパチパチという音が聞こえ始めた。つまりは木の爆ぜる音よ。竜殺しなら何が起きたか分かるでしょう?」


剣士「……ブレス」


夢魔「そう。私たちの村は、人間の殲滅のために焼かれたわ。私たちの誰に確認を取るわけでもなく、あるいは確認など取れるわけもなく」

夢魔「この音でようやく、自分の身にも危険が迫ってきている事を認識する。私は戸棚をそっと開けて外の様子を確認するけれど、見えるところには血も炎も広がっている様子なんてなくて、ただただ騒々しかった」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
308Res/203.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice