98:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga]
2015/11/09(月) 20:34:52.00 ID:y26tODBnO
……………………
…………
……
ザッ。
剣士「……」
母「発つのか」
まだ日の昇り切らない頃、村の入り口に女はいた。
剣士「ああ。戻らない」
母「てめぇ」
バチン!
剣士「っ……」
母「最低だよ」
張られた頬が痛い。
母「……今お前が出ていったら、ウチの娘は泣くだろうね」
剣士「ああ」
母「へええ知っててやってるんだねえ。おおやだ。あの時さっさと死ねば良かったものを、あの子が拾ってきたばっかりに」
母「だからのたれ死ねとも言えなくなっちまったじゃないか。可愛い娘の前で」
母「けれどあんたは村を出る。あの子が自責に駆られるであろう最悪のタイミングで、癒えない傷をあの子に増やそうとしている」
母「だってお前、死にに行くんだろう?」
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