357:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 16:20:44.25 ID:zy1PpNCb0
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吾の名は茨木童子。日本で多分二番目くらいには有名な鬼だ。
ん? なんで一番目じゃないかだと? 阿呆! あの酒呑童子を差し置いて吾が一番の筈があるか!
そう、吾は酒呑童子の配下にして右腕。だが右腕と言っても、力だけなら酒呑童子に勝るとも劣らぬ。吾がこの地位に落ち着いているのはまた別の理由があるのだ。
二ヶ月ほど前に、吾はこのカルデアという場所に、サーヴァントとして召喚された。気に入らぬ相手ではあったが、致し方無い。吾の力を求められてはな。
何? 吾のような鬼が何故人間に協力するのかだと? ……ふ、分かっておらんな。
確かに吾は鬼。人に畏怖され、忌み嫌われ、奪い、殺し、悪逆の限りを尽くす妖魔であるとも。しかしただ欲望に溺れるだけの低級な畜生と同一されては敵わぬ。
吾は一定の秩序を元に、生きる高潔な鬼であるのだ。
鬼が秩序など馬鹿なと思うか? 阿呆、己が歴史を振り返るがよいわ。そもそも秩序とはなんだ? 人が安寧して暮らすことか? 争い無く、誰もが平穏に暮らすことか?
くははは! 笑わせる。人が人を殺さなかった過去があるか? 人が人を殺さぬ未来が訪れると思うか? いつの世も『秩序』を壊すのは人と言う身に他ならぬ。山を砕き、森を刈り取り、生き物を殺すーー皆、人がやってきたことでは無いか。
それでいてその報いとばかりに土地神からの厄災を受ければ、人は鬼の仕業だ何だかんだと好き勝手言いよる。
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