穂乃果「ふふ……君も穂乃果の彼女になりたいの?」ことり「その4、なの!?」
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289: ◆wOrB4QIvCI[saga]
2016/02/11(木) 05:51:41.24 ID:wnm83nnvO


◇◇――――◆◆

 
 穂乃果ちゃんの腕の中はとっても、安心する。細くて……まるで女の子みたいなのに、なんでだろう。


 暗くした部屋で、包み込まれる様な感覚は、まるで親に抱かれているみたい。本当の自分が認められて、初めてここに自分がいることの証明になった。




 ――穂乃果ちゃんは、子供みたいに取り乱したウチを見ても尚、好きだって言ってくれた。みんなの前なのに、強く抱きしめてくれた。とっても嬉しかった。


 そこで少しだけ冷静になって……怖くなった。みんなに見られた、ウチじゃないウチを全部見られてしまった。ううん本当の、汚い自分を見られてしまった。なんて思われるかなんて想像したくもない。大切な友達に幻滅されるのが、この上なく怖かった。


 だから走った。保健室を飛び出て、校門の外へ出ようとした時、いつも繋いでいた手が再び繋がれた。追いかけてきたのは穂乃果ちゃんだけで、ホッとしたのを覚えている。でも涙でぐちゃぐちゃになっている顔は絶対汚くて、穂乃果ちゃんにだって見せたくなかった。


 ――ウチは、叫びながら心のどこかで思っていたことのほとんど話してしまっていたらしい。

 穂乃果ちゃんに嫌われたくない、取られたくない、ずっと一緒にいたい。――それなら、他はなんにもいらない。


 みんなにはあんまり見せないよう心がけてきた、利己的な感情を。


 みんなには本当に申し訳ないって思う。だって友達だったんだよ。いくら取り乱していたとはいえ、言ってはいけないことを言ってしまった。ウチはみんなのこと失いたくなかった、卒業しても時々集まって楽しかったね……なんて言っていつまでも仲良くいたかった。



 でも……恋人のことを失うかもしれないって恐怖は全部、呑み込んでしまった。


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