51: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2016/07/04(月) 20:12:17.26 ID:7x2Peyx30
お嬢様「この血はね、私たちの赤い糸」
お嬢様とメイド。
二人は生まれた姿のまま、向い合わせでベッドに横になっている。
優しげに目を細めメイドを見つめるお嬢様。メイドもまた然りだ。
二人は小指を指切りの様に結んでいる。
その指には二人の混ざった証が、赤い糸のように巻き付いていた。
お嬢様「私たちの愛の証明。例え、消えてしまっても、今日したこと――貴女と結ばれたことは嘘にはならない」
ジンシンと下半身の痛み。
その痛みが今日のことは嘘じゃないと教えてくれる。
お嬢様「だって、これは指に巻き付いているのではなくて、貴女と私の心を結びつけているものなんですもの。見えなくなっても、結び付いているわ」
きっとこの痛みを、この幸福感を生涯忘れる事はない、そうメイドは思う。
メイド「愛しています、お嬢様」
メイド「何年経っても私のこの思いは本物のまま、変わらない」
それはメイドの心の底からの思い。
離さないとばかりに、結んだ小指の力を強くする。
お嬢様も結び返して、
お嬢様「私もよ――」
そう答えた。
二人の小指を結ぶ赤い糸が消えてしまっても、それはただ見えなくなっただけ。
二人の思いは決して切れやしない。赤い糸は繋がったまま、生涯二人を結ぶだろう。
メイド「――――」
お嬢様「――――」
二人はキスをし、鈍い痛みと愛しい人を抱きながら、心地よさに沈んだ。
105Res/115.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20