結衣「おはようございます、御主人様」 八幡「!?」
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◆CcW4KPdZhU
[saga]
2016/05/14(土) 22:58:48.62 ID:Uymew88V0
静「さあ、授業を始めるぞ。今日は確か蘭学からかな。...あれ、教科書が無い」
八幡「...」
...静ちゃんか〜。
ここで静ちゃん来るか〜。
ってか、蘭学ってなんだよ。
いや、オランダ語でしょ?
それは分かるけどさ...。
静「すまん、比企谷。君の教科書を見せてもらいながら授業を進める」
八幡「は、はあ...」
静「む、どうした? また彼女と喧嘩でもしたか?」
八幡「え...」
この人は俺たちが付き合ってることを知ってるのか...。
なんで教えちゃったの、この時代の俺...。
静「まったく、若いな...。君は時々、女心を完全に無視するような言動を取るからな。だが、それで彼女を怒らせてしまうと、君は女々しく落ち込む」
...あれ?
静ちゃんが普通に恋愛について話してる...ってことは?
...既婚、なのか?
明るい表情で、彼女は語っていた。
...が。
静「...羨ましいよ」
八幡「...へ?」
静「私なんか、子供の時から可愛かったから、たくさん男が寄って来てな...。完全に体目当てな奴もいたし...その時、既に私のスルースキルは完成されつつあった」
ヤバイ。
これ、俺がいた世界と一緒な奴だ。
先程とは一変して、哀しみ、憎しみ、恨み...。
様々な負の感情が、彼女の顔を歪ませているのがハッキリと分かる。
静「そうやってスルーし続けていたら、いつの間にか女学校を卒業していた...。私の代では私ただ一人が、だ!」
語調が次第に強くなっていく。
そう言えば、前に何かで読んだことがある。
明治やら大正の頃、女学生たちは、在学中に結婚して中退するのが普通で、卒業するのは恥ずかしいことだったらしい。
静「まあ、そのおかげで、男尊女卑のこの御時世には珍しく、女が家庭教師なんてできているわけだが...辛いよ」
これまた一変し、先程の禍々しさや力強さは消え失せて、落胆の色が浮かぶ。
お願い、早く誰かこの人を貰ってあげて!
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