【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である【データ11】
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175: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2016/05/23(月) 22:56:38.26 ID:QkCN6ve0o

樹「あ……諦める?」

諦めるって、なんですか?

諦めるって、どういうことですか?

頭の中、心の中

湧き上がる強い感情が、口元から響いたブチッっという音で一気に引いて

ポタッと……病院の白い床に、赤いシミが一つ。ついた

春信「……私は。君と同じ気持ちだと並べることはできないと思っている。だが、私も彼女を諦めたくはない」

樹「………………」

春信「まだまだ、出産の時期は遠い。それまでに彼女が戻ってくる事を願おう」

春信さんはそういうと

手持ちのカバンの中から、白い箱を取り出して

私の手に、持たせた

春信「妊婦用のケアクリームだ。彼女が自分で行えない代わりに、君がやってあげると良い」

私には、荷が重い。と

春信さんは少しだけ笑って私の方を叩いた

春信「君だけで難しいのなら、いくらでも。私たちが手を貸そう」

樹「…………」

春信「だから、君はできる限りのことしてあげてくれ。それができるのは私ではなく、君なのだから」

そう言い残して、春信さんは病室を去って

私と、久遠さんだけが取り残された


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