魔剣士「やはりフキノトウは最高だ」武闘家「えっ?」
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189: ◆qj/KwVcV5s[saga]
2016/07/10(日) 17:50:52.74 ID:6UVmOBCDo

病院に行ったって、時間と金を無駄にするだけだった。
いや、おかげである程度の社会性を身に着けることはできたかもしれない。
だが、息子が精神病院通いだからと、父さんが白い目で見られることだってあった。

城下町の、人気の少ない石畳の細い通り。
病院帰りに母さんはしゃがんで、8歳の俺と目の高さを合わせた。

『……エル、こっち向いて』

憐れみの瞳を向けられているのが嫌で、俺はその言葉を無視した。
もっと幼い頃のある日を境に不愛想になった俺を、母さんはひどく心配していた。

『どうして、笑ってくれなくなっちゃったの?』

道の端に咲いているヒメオドリコソウが気になって、俺は手を伸ばした。

『エル!』

その手を母さんが掴んだ。

『雑草は食べ物じゃないんだよ』

どうして放っておいてくれないんだ。俺が何やったって俺の自由じゃないか。
大体、食べられる野草を摘んでる人なら普通にいるじゃないか。何が違うっていうんだ。

ヒメオドリコソウの花の蜜を吸う子供だって珍しくもなんともない。
……と、当時とても不満に思ったことを憶えている。

『植物ばかりじゃなくて、他のことにも興味持ってみよ? ね?』

俺は母さんの説教臭さに辟易していた。


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