依田芳乃とあやかしの手鏡
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20:[sage saga]
2016/06/02(木) 03:39:46.78 ID:BnWR/kbI0

 〈後日談・依田芳乃の独白〉

 (あのあとー、糸が切れたようにー、眠ってしまったわたくしが目をさますとー、あの生き物たちはー、すでにいずこへかと消えてしまっておりましたー)

 (きっとみな、帰るべきところへ帰ったのだと思いますがー、あの手鏡はー、どこを探しても見つからなかったのでしてー)

 (その日の晩にー、帰ってきたばばさまはー、わたくしの様子を見るとー、わたくしに起きていた異変にー、すぐに気づいてしまわれたのでしてー)

 (なかなか話してはくれませんでしたがー、何度もあの手鏡について聞くとー、ぽつりと話してくれましたー)

 (あの手鏡はー、わたくしのかかさまがー、まだわたくしと同じような歳の頃にー、あやかしを封じたものらしくー)

 (しかしー、完全に封じることはー、ばばさまの力添えがあってもー、難しかったらしくー、手鏡もー、いつの間にかいずこかへ消え去ってしまったそうでー)

 (次の代であるわたくしに渡ってきたこともー、因果の流れなのかもしれぬとー、苦笑いをこぼしておりましたー)

 (あれは何のあやかしだったのかとー、聞いてみたところー)

 (「情愛と背徳が混ざって固まった、若気の至りを形にしたようなもの」とー、これまた苦笑いで言っておりましたー)

 (ばばさまは私があの生き物としたこともー、全て見抜いていたようでー、思わず顔が赤くなってしまいましてー)



 (後から思い出してもー、あの生き物とまぐわっていた時のことはー、決してー、良いものとはいえませんがー)



 くちゅ…


 あ……♡また、おしり……うずいて……♡

 い、いえっ……なんでもないのでしてー……そ、そなたー、またおせんべいが切れているのでしてー……


 (しかしー……同時にー、決して忘れがたき出来事でもあるのでしてー……♡)



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