【がっこうぐらし!】慈「めぐねえハーレム?」その3.5
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206: ◆vcwOztGGw2[saga]
2016/11/05(土) 23:43:39.07 ID:pr92205T0
【残業残業とご飯食べて寝落ちて早朝に起きて、というのを繰り返してえらい期間空いてしまいました】
【小説もSSも書けないという。R-18なシーンは一応書けましたので、ちょこちょこと更新できれば】

慈「……」

 股間を何気なくタオルで隠しながら、私は考える。
 見た目が整いすぎている。言葉の意味は分かる。でもそれが何を意味するのかが分からなかった。

加代子「分かっていなそうだな」

慈「ええ。見た目が整ってるのは、当然だと思うけれど。私たちは――」

 お湯やシャンプーを使って、拠点があって、探索時や精神的な面を除けば殆ど日常と同じような生活を送っているから。
 そう頭に浮かんだ瞬間、私は台詞を途切れさせる。
 ――それって、

慈「……恵まれすぎてるってことね?」

加代子「ああ」コクリ

 気が付かなかった。――っていうか考えもしなかった。でも言われてみればそうだ。
 私達の環境を、恵まれていない、必死でサバイバルしている人たちから見たらどう思うだろうか。
 か弱い女性達が明るく、健康に清潔に生きていける環境。ぬるま湯にもほどがある。

慈「確かにそうね」

加代子「君達も人間は敵に回したくないだろう。気をつけることだ」

加代子「――私の言葉にわかりやすく素直に反応する点もな」

慈「? ――あっ!」

 首を傾げ、意味に気づいて声を上げる。
 しまった。つい自分たちが恵まれた環境にいることを暴露してしまった。見た目が整っているって言われただけなのに。

加代子「戦おうと決意した人間と、生きるため助けを求める人間は根本が違う。リーダーがしっかりしなければすぐグループは崩壊するぞ」

 出会った当初と変わらぬ冷静な声で彼女は忠告する。
 グループの崩壊。それは即ち、彼女達の命が危機にさらされるということ。私は彼女達の命を預かっている。
 私の選択で、彼女達にどれほどの影響を与えてしまうのか。脳裏に由紀ちゃんの笑顔が浮かぶ。

慈「――ええ。色々頼りないかもしれないけど、それは分かっているわ」

 もう私は選択してきた。後悔はないなんて断言できない。
 でも、彼女達を仲間を守る。これだけは揺るがない。揺らいじゃいけない。

加代子「そうか。ならいいんだ」

加代子「私もお人好しは嫌いではないからな。頑張ってくれ」

 ふっとキザに笑い、彼女は部屋から出ていく。
 お人好し具合で言ったら鷲島さんも中々だと思うんだけど……。

慈「ふぅ……」

 誰もいないことを確認。ほっと息を吐く。身体のことは隠せたみたいで良かった。

慈「人と……ね」

 奴らにはない知能。それは分かり合うためのものだったり、争ったり騙し合ったりするためのもので、手放しにいいものだとは言えない。
 でもそれも気の持ち様。私が人を信じないと何も始まらない。
 私は誰も殺めないし、仲間達にも手を汚させない。
 一歩黒へ踏み出せば二度と人間は元に戻れない。

 ――気をつけなくては。



 【チュートリアル】
 仲間が死ぬとゲームオーバーですが、他者を殺してもやり直しになります。
 襲ってきた人間の命を奪ってしまわぬよう加減には注意しましょう。


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