【がっこうぐらし!】慈「めぐねえハーレム?」その3.5
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52: ◆vcwOztGGw2[saga]
2016/06/15(水) 03:03:24.99 ID:h+2qOScA0
リーダー「綾華」

 ぼんやりしていると、リーダーから声がかかる。
 いつの間にか私の横に立っていたリーダー。彼は私の肩に手を置き、ぐいっと引っ張る。

綾華「っと、どうしたの?」

リーダー「ちょっと話を。大切な、な」

 はぁ、と空返事。
 私がきちんと返事する前に強引に連行されてしまった。
 連れてかれた先は食堂。誰もいないその場所の隅っこで、ちょっと近めに向き合い――内緒話?
 苦い顔をして、彼は話を切り出した。

リーダー「実は……ちょっと問題がな」

綾華「問題?」

リーダー「ああ。食糧が少なくなってきた」

 食糧。それがなくなりかけてきた。
 その言葉に現実味はないが、意味を理解することはできた。

リーダー「近いうちに倉庫か、食品の売り場に行こうと計画してるが――その時は今回みたいなことがないようにしてほしい」

綾華「見張りってこと?」

リーダー「平たく言えばそうだな。遠征の男以外避難所から出ないように気をつけてくれればいい」

綾華「――うん。それくらいなら喜んで」

 むしろ今まで見ていなかったことがおかしいくらいで、断る理由もない。
 危険な遠征になるというなら尚更。

綾華「けど、大丈夫? 一階はちらっと寄ったけど、それでも数が多かった」

リーダー「どうなるか……はっきりとは分からない。危ないのは確かだろう」

リーダー「けど行かないわけにもいかない」

リーダー「生活環境はマシとはいえ、まだまだ事件の前と劣るからな。その上食べ物も不十分だとどうなるか」

綾華「……そうだね。今まで仲良くしてきたからこそ、そういうのは」

 頷くリーダー。
 これまでの生活は危険の上に危ういバランスで成り立っていたもの。
 何かが欠けたらどうなるのか。食糧ともなれば命がかかわってくる。重大な問題だろう。

リーダー「……もっとまともに生活できる場所を探すのも考える必要があるのかもしれないな」

綾華「そんな場所あるのかな? 電気は確実にどこも止まってると思うけど」

リーダー「分からない。けど、どこかにそんな場所があるなら――」

 リーダーの言葉がそこで途切れる。
 沈黙。どうしたのだろうかと、私は彼の顔を見た。

綾華「……!」

リーダー「……っと。とにかく、よろしく。じゃあ」

 私と目が合い、取り繕うように言って彼は話を切り上げた。
 そしてにっこりと笑い食堂を出て行く。まずいものを見られたような、そんな態度で。


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