3: ◆0c0.7HrbiY[saga]
2016/06/10(金) 20:37:13.80 ID:y6xvhu1jo
娼婦(……あの方と初めてお逢いしたのは、そう)
娼婦(わたしがまだ、青臭い生娘だった頃のこと)
娼婦(初めて娼婦として素肌をさらし、裏路地に立った日)
4: ◆0c0.7HrbiY[saga]
2016/06/10(金) 20:41:20.19 ID:y6xvhu1jo
……娼館
支配人「それでこの大荷物と言うわけかい、ローズ」
娼婦「そういうことですわ。それに、鳥屋の彼女達にも……いろいろと入用でしょう」
5: ◆0c0.7HrbiY[saga]
2016/06/10(金) 20:43:48.37 ID:y6xvhu1jo
娼婦(ドマージ中央区から離れたスラム街……)
娼婦(それがわたし達娼婦のいる、娼館の場所)
娼婦(スラム街とはいえど、通りには店が立ち並ぶから)
6: ◆0c0.7HrbiY[saga]
2016/06/10(金) 20:45:09.56 ID:y6xvhu1jo
……鳥屋
娼婦「食事と、いつもの煎薬を持ってまいりましたわ」
娼婦「ふたりとも、起きていらっしゃって?」
7: ◆0c0.7HrbiY[saga]
2016/06/10(金) 20:46:33.20 ID:y6xvhu1jo
娼婦(――彼女達は、レイプによって身体を壊した)
娼婦(ここは衛生観念のかけらもないスラム街だもの)
娼婦(あんなふうに……浮浪者どもに襲われてしまえば)
8: ◆0c0.7HrbiY[saga]
2016/06/10(金) 20:48:50.28 ID:y6xvhu1jo
「あたし……あんたのこと、勘違いしてたみたいだね」
「あんたは生意気な小娘だと思って、ひどいことを……」
娼婦「まあ、感傷的になるのはおよしになってくださいな」
9: ◆0c0.7HrbiY[saga sage]
2016/06/10(金) 20:50:25.46 ID:y6xvhu1jo
娼婦(……病床に臥せてから随分経つとはいえ)
娼婦(最近のモナはずいぶんと滅入っているようだわ)
娼婦(いまさら、過去のことなど気にするわけもないのに……)
10: ◆0c0.7HrbiY[sage saga]
2016/06/10(金) 20:52:43.76 ID:y6xvhu1jo
……待機中
娼婦「……♪」
娼婦(ガーベラと、カーネーション、そしてバラ……)
11: ◆0c0.7HrbiY[sage saga]
2016/06/10(金) 20:53:51.63 ID:y6xvhu1jo
支配人「ローズ……あんたまたその花を買ってきたのかい」
娼婦「あら……? ええ、これで殺風景な部屋も華やいだでしょう?」
支配人「花なんざ、飾ったところでこの部屋じゃすぐ枯れちまうだろうに」
12: ◆0c0.7HrbiY[sage saga]
2016/06/10(金) 20:54:50.65 ID:y6xvhu1jo
娼婦「わたしに指名なんて滅多に入らないというのに」
娼婦「今日はずいぶんと珍しい日ですこと……」
娼婦「もちろん、お客様に説明はしたのでしょう?」
13: ◆0c0.7HrbiY[sage saga]
2016/06/10(金) 20:56:12.49 ID:y6xvhu1jo
娼婦「……御機嫌よう」
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